深淵
その日
僕はいつもどおり仕事を終え帰路に着いた
その日は予約も多く
かなり疲れた日だった
外も寒いので
早く帰るために僕は車を飛ばす
夜の街並みが流れて行く
信号待ち
ふと横を見ると
幸せそうなカップルが歩いている
「寒そうだなぁ」
と僕はつぶやき一人家に向かった
家に着くとすぐ食事をとる
この日はステーキだった
疲れた体には最高だ
軽くワインを飲みゆっくりしたら
お楽しみの入浴タイムだ
このような寒い日には本当にたまらない
別府に住んでいてよかったと
心から感謝する
しっかり温まった僕は
いつもどおり
ゲームをする
いつもの時間いつものメンバー
ネット上におっさんが4人集まりゲームをするのだ
この日も変わらず4人で楽しんだ
12時が近くなり
一人、また一人と
いなくなる
そして日をまたいで
二人でゲームをしている
何事もなく楽しく終わり
お疲れ様を言い寝る
そしてまた次の夜も集まる
4人でゲームをする
一見何もおかしなところなんてない
ただおっさんが4人集まって
楽しくゲームをしているのだ
おかしいところなんて何もない
そう
その日
2月8日が
僕の誕生日であるということ以外。
こんな33歳になるなよ
若者。